同定でわかること
2013年09月12日
アパートで「キクイムシ」が発生したので、クライアント向けの同定書類作成依頼がありました。担当者が弊社まで、捕獲した「キクイムシ」を届けてくれました。一見、”キクイムシ”のように見えました。担当者とお話をしていると、疑問点がいくつかでてきました。どうも話の内容がキクイムシと合致しないのです。
顕微鏡で改めて同定してみると、明らかに”キクイムシ”と特徴が異なっています。結果「ノコギリヒラタムシ」でした。穀物や乾燥食品、粉物等に発生する害虫です。担当者は建物に問題があると思い、頭を抱えていましたが、今回はクライアント側に問題があることがわかり、再度、室内の不要食品を当たってもらうようアドバイスしました。
このように見た目だけで判断すると問題が大きくなってしまうケースでありました。慌てずしっかり調査することで、問題を最小限に抑えることができますね。
